今月の初旬、体調にまつわることで3、4日間静養する期間がりあました。
いつもはオンラインを含め、いろんな方とお話をする時間が多いんですけど、静かな時間でした。
そんな時でも聞こえてくる言葉、印象に残る言葉というのがあるんです。
いつもとは違う状況だったからこそ、印象深く残った言葉があります。
特に印象深かった言葉を3つのコラムにして、おとどけしますね。
3つの言葉
1 がんばらない
2 自分らしく
3 自然体
この3つです。
どれもなにげない言葉ですが、人生の器を整えるために、大切な深い言葉です。
今日は2つ目の「自分らしく」について。
私がお届けしているメルマガのタイトルも、
「自分らしく生きる
人生の器の整え方」
なんですよね。
個性のパワー発揮する人をたくさん増えてほしい私にとっても、
「自分らしく」ってとっても大切です。
でも、自分らしく…って、どういうこと?
◆
この言葉と「がんばらなくていい」って言葉がくっついたときに…ちょっとぬるま湯だなあって感じる方も、いらっしゃるかもしれません。
癒す言葉と、望む未来に向かっていくパワーみたいなのって、繋がってるんですけど、やはりまったく同じ…ではないんですよね。
「がんばらない」についてはこちらのコラムにて
画一的なこれが正解っていうものが崩れて、ひとりひとりが大切なされる時代になった。
でも一方で、なしくずしにズルズル流されてしまう感じもゼロじゃないなーって。
こんな時に思い出す、美輪明宏さんの言葉があります。
それは、20年ほど前にあった癒しブームのころ。
いったいどこで聴いたのだったか…一度しか聞いていないのですが、心の奥底に今でものこっています。
この機会にシェアさせていただきますね。
こんな言葉でした。
「そのままでいいよっていうのは、
あなたはあなたのままでいいんだよっていうのは、
けっして、畑から抜いてきた大根を
泥まみれのまま、さぁ、食えって言うことじゃないんですよ」
いつも、自分らしく・ありのままで…という言葉を聞くたびに、この言葉が耳によみがる私です。
この言葉には続きがあって、
「素材の味を生かすとか、そのままを味わうというのは、
けっして畑から抜いてきた大根を泥まみれのまま、でん、とだすことじゃない。
泥を洗って、
皮をむいて、出汁をひいて、
大根に合わせて調理調理して、姿よく器に盛りつけて、
さあ召し上がれ、とお出しする。
そこまでやって、
素材の味、そのままを生かすっていうことです」
あれから20年経って、今こうして
思考の整理や、大きく言えば、
人の生き方にも関わる仕事をさせてもらっていて、この言葉をいつも思い出します。
私たちは、日常生活の中で生きているなかで、
泥というか…ある意味、
「いらんもの」をいっぱいつけてしまうこと、あるんですよね。
だからこそ、
片づけが大事。
モノに対してだけではなくて、
思考や、価値観、自分の世界観、
思い込み、勘違い、誤解、…そういったものに気づいて、カタをつけていくこと。
泥を洗い落とす際には、ひとによっては痛みを伴うこともあるかもしれません。
カタをつけて、
器を整えているからこそ、
本当の自分らしさ、本質の輝きが引き出されて、よりよく「素材の味が生きて」くるのですよね。