特に「ママ、お母さん」から、伺うことが多いお困りごとです。
家の中の物品を、管理する役割になりやすいからでしょうかね。
「家族から、○○どこ?って
しょっちゅうきかれるのが面倒で…
まえにも言ったでしょ!
ってイライラしちゃう…」
そんな「どこ?ってきかれるアイテム」
…ハサミです!
ハサミは、お客様のお宅のあちこちから、発見されるアイテムのひとつ。
1ヶ所にまとめると、家に5本も6本もあった!ということも…
今回は、ハサミに代表される
「○○どこ?」を防ぐためのポイントを3つにしぼって、お伝えします。
■よく使うモノは、しまいこみすぎないで
まず、ご家族が「○○どこ?」と尋ねてくるのは、
「そのあたりを見わたして、目当てのモノが見つからないから、知っていそうな人に尋ねてみよう」という結果です。
これを防ぐには「見わたして、見つけられる」のが重要ですね。
意外と多いのが、モノを管理している人が、自分の好みや自分の習慣に合わせて、よく使うモノをしまい込みすぎている場合です。
ハサミは、どんなご家庭でも使用頻度=どれくらい使うか、が高いアイテムです。
つまり、一日のうち、何度も出し入れする、ということですね。
そのハサミを…
戸棚の中の引き出しにしまっていたら…
写真は、Yさんのご自宅です。
見えない・見せない収納を重視していて、実際にこの場所にしまっていたそう。
こんなやりとりが目に浮かびます。
家族「ハサミ、どこ?」
本人「戸棚の引き出し、ラベルが貼ってあるでしょ」
家族「はーい(戸棚を開けて使う)」
しばらくしたら、
使った後、その場に置きっぱなしにされているハサミを発見…
「使ったら戻してって言ってるのに、どうして戻さないの?」
この場合、なぜ、家族は戻さないのか?
それは、面倒だからです。
なにが面倒かと言うと、戸棚を開けて、引き出して、中に入れて、また引き出しをしまって…という一連の行為が面倒なのですね。
「どうせまた使うし、その時にまた戸棚を開けて…ってするよりも、出しっぱなしでもいいか」
と、思ってしまうわけです。
よく使うモノは、しまい込まないようにしましょう。
■「見える収納」と出しっぱなしの違い
※実際の写真です。
色を1トーンにそろえてあるので、見た目もとても落ち着いています。
Yさんのお宅では、ハサミの置き場所が、見える収納に変更されました。
・どこにあるかがすぐわかる
・すぐに取り出せる、すぐに戻せる
実際に、「ハサミどこ?」と尋ねられなくなり、使った後も、この場所に戻されているようです。
このように、戸棚や引き出しの中に入れずに、「見えている状態」にしている収納を、「見える収納」と言います。
見える収納をオススメするのは、ハサミに代表される、一日に何度も出し入れするモノです。
使っているモノでも、使用頻度が週に数度なら、戸棚や引き出しの中にしまう「見せない収納」がオススメです。
「表に出していないと、何を持っているかわからなくなってしまう」という場合は、
ご自身が管理できる量をオーバーしている状態ですので、
収納の方法よりも、モノを使う・使わないにきちんと分ける=整理を行う必要がありますね。
■「出したら戻す!」はトレーニングあるのみ
このように「見える収納」に変更しても、もとの位置に戻せない方もおられるでしょう。
行動動線によって戻しやすさに違いもありますが、
意外と多いのが「使った後にもとに戻す、という行動を意識できていない」つまり
「使った後の出しっぱなしが、クセになっている」という場合です。
出しっぱなしは、悪気もなく無意識で行われることですから、自分で気づいて生活習慣を変えていくことが必要です。
つい、ハサミを使った後テーブルの上に出しっぱなしにしてしまう方は、元に戻すことを意識してトレーニングしましょうね。