目につくところがキレイになると、それだけで気持ちがスッキリしますね。
今回は、「目につくところ」が多い
リビング・ダイニングについてお伝えします。
この場所は、食事やお茶、テレビを観る、家族とおしゃべりする…など、
ゆっくりした気持ちでいたい場所ですから、
まずは片づけから始めないと…なんて、くつろげないですよね。
しかし、
リビング・ダイニングのテーブルやカウンターの上は、
お客様のお宅でも、散らかっている場合がほとんどです。
実は、散らかりやすい場所なんです。
リビング・ダイニングでまずチェック&片づけてほしいのはこの3ヶ所
リビング・ダイニングの片づけで、
まず手をつけてほしい3つの場所とポイントをカンタンにまとめます。
①ダイニングテーブル
すぐに食事ができる状態ですか?
料理を盛った食器がサッと並べるスペースがありますか?
もし、スペースがないのならば、置かれているモノは本当にテーブル上に必要なのか、よく考えなおしましょう。
②リビングのソファやテーブル
目に入る光景は、くつろぐのにふさわしい状態でしょうか?
携帯電話、雑誌、DM、鍵、プリント類などが散らかっていませんか?
もし、散らかっているのならば、
空のバスケットに携帯電話やカギなど失くしては困るモノをよけてから、片付けていきましょう。
③ダイニングチェアやソファの背もたれ
洋服かけになっていませんか?
もし、そんな状態ならば、すべておろして、本来あるべき場所に戻しましょう。
コートはハンガーにかけて、バッグも各自の部屋に。
洗濯物が山積みならば、バスタオルなどかさばるモノから、たたんで収納していきましょう。
あとまわしは散らかる一歩。今、片づける方が効果的
こういった場所が散らかるのは、
「後でしまおう、後で処理しよう」と思っている間に、
家族の誰かが、つい何かを置いて、きづけばモノの吹き溜まりになっている…ということが多いです。
片づけたテーブルに、なんとなくDMの封筒を置きっぱなしにしていると、
次のDMの封筒もそこに置いてしまいます。
さらに次の封筒も…気づけば、テーブルの片隅にDMの山が!
モノが1つでも、乱雑に置かれていると、私たちは無意識に「ここに置けばいいんだな」と思います。
そして、どんどんモノが集まってくるのです。
社会学では、これに関する実験が行われました。
「鍵をかけていない新車を放置していても、悪さをする人間はほとんどいないが、
この車の窓ガラスを割って放置すると、1時間も経たない間にありとあらゆる備品が盗まれてしまった」
"割れ窓(ブロークンウィンドゥ)現象"と呼ばれています。
さきほどのDMの話に例えると、
片づいたテーブルの上に、DMが放置されている
→それを見て「あ、ここには"とりあえず"置いてもいい場所なんだな」と思う
→"とりあえず”置くようになる。→そのうち、DM以外にチラシも置くようになる。→山になる…
つまり、「あとで片づけよう」よりも
「今、ちょっと頑張って片付けてしまおう」の方が、片づけも進むのです。
定位置を決めて”とりあえず”置かれるモノを減らそう
かかわる人が多い、リビングやダイニングでは、
家族全員がキチンと把握できるように、モノに定位置を決めたいものです。
どこに収納するとと使いやすいか、話し合って考えてみるのもよいですね。
そうする事で"とりあえず"置かれるモノを防ぎます。
ダイニングテーブルに花を飾るのもオススメです。
「キレイな空間=汚してはいけない場所」と認識するようになって、
ますます片づけたあとのキレイな状態をキープしやすくなります。
目につく場所がすっきりキレイに整っていると、
気分もくつろぎモードに入りやすくなります。
やがて、見えていない場所も片づける気が湧いてくると思いますよ。
(文・三谷直子)